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お客さまと共に、 夢を実現することが仕事の『ものさし』 |
株式会社堺工務店 代表取締役 藪内 粧市郎 |
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◆大人の働く姿に憧れてこの業界に 私は、昭和24年、まさに団塊の世代というて非常に世の中が貧乏な時代に生まれました。 その当時、うちの家も負けん位貧乏でして中学生の三年生の時、土方のアルバイトをしていました。 ある時、現場で二十代の若い技術者の方が四十代の職人の人にきちっと指導している姿をみたのです。 その時《よっしゃ、これはわしの一生の仕事や》とその時に決心しまして、親の反対を押し切って工業高校の建築科に入学しました。 途中月謝が払えんようになって、奨学金をもらいながら学校を卒業しまして、やっとの事で憧れの堺の老舗の建設会社に入社したのです。 しかし、入社して現場に行ってみると、自分の親父程の職人さんが全然いう事を聞いてくれへんのですわ。ホンマくやしいてね。どうにかして職人さんに認めてもらおうと一生懸命努力しました。そんな努力の甲斐があって、ある時職人さんから《監督さん》と呼ばれた時はホンマうれしかったですし、今でも仕事への原動力となっています。 それから《もっと違う現場やりたい》だとか《もっと難しい仕事がしたい》とか仕事を続けていくうちに、どんどん自分の目標が高くなって、とうとう自分で全部したくなりまして、二十二年間お世話になったその会社を四十歳で円満退社することになったのです。 お世話になった会社を退社する時に、会長さんに《好きなだけ得意先をもっていきや》と言うてもろたんですが、自分の事を一番理解して下さっているお得意さん一社だけを退職金代わりに引き継がしてもらいました。 ホンマに無我夢中でした。もう後戻りできませんから前の会社から頂いたお仕事をとにかく一生懸命やりました。 そしたら、そんな姿を見ていてくれる人がおりましてんなぁ、《薮内は独立しても立派に仕事できるやないか》と言うてくれるようになり、お陰さんで口コミでお仕事を頂けるようになりました。 ◆何のために働く ◆『自分のものさし』を持つ ◆経営者として大人としての責任 |